S子

バベットの晩餐会のS子のレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.8
ひと言で言うと、食べること飲むことそしてそれに伴って盛り上がる会話は魔法だと思う。

デンマークの田舎町の暗く地味な雰囲気の中に、ポッと蝋燭の火のように静かに現れたフランス人バベット。
彼女の存在がさりげなく知らぬ間に村人の支えになっているのが、信仰以上の価値のように映る。
(勿論信仰を否定しているわけではない)
真面目に暮らす中にプラスαとして、「食」があって人々を幸せにする。
そんな料理とお酒が好きな人間に生まれて本当によかったなと思った。
フランス料理ってまともに食べたことないし、なんならあまり興味なかったけど、一度食べてみたい🇫🇷
料理と共に提供されるワインもまたいいのよ...。
あ〜きっと美味しいんだなと。

最初は野蛮な料理だと思ってた村人達が「美味しい」とは頑なに言わないけど、少しずつ夢中になっていく様は微笑ましかった。

最後のバベット、男前だった。
「食事を恋愛に変えることができる女性」
かっこいい。
S子

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