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明日なき追撃のchitchipapaのレビュー・感想・評価

明日なき追撃(1975年製作の映画)
3.4
NHK BS-Premiumを録画しての鑑賞。カーク・ダグラスが西部劇の監督兼主役を勤めた珍しい作品です。俳優になって多少成功をおさめると、皆さん監督をやってみたくなるんですね。その結果は大方興行的に外れて、厳しい批評に懲りて、その後は俳優業に専念!っていう流れでしょうか?
この映画について触れるなら、ヒーローだと思って観ていた主人公が実は出世欲の権化で、開拓者から土地を搾取して発展した鉄道会社と一蓮托生で、部下のことは単なる道具として見下していて、原住民差別へ無関心であるという、彼のダークな内面が暴かれる物語です。
カーク・ダグラスは自らがピエロとなることで、“政治家”への皮肉を主張したかったのだと思いました。
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