マーくんパパ

サン・スーシの女のマーくんパパのレビュー・感想・評価

サン・スーシの女(1982年製作の映画)
3.8
ロミー・シュナイダーの遺作、そうして観ると二役とも死で終わるロミーへの哀悼倍化します。ナチスに父を殺された遺児のマックスを面倒見てくれていた友人夫婦(妻役・ロミー)も抵抗者と見做されカフェ・サンスーシの前で殺される。眼前を走り去る車の人影憶えていたマックス(成長してM・ピコリ)は数十年後、その当時ドイツ大使館書記官だった男と遭遇し迷わず射殺する。裁判中に面会に行く妻(これもロミー)に過去の経緯を話すマックス…。レストランで子供マックスが弾くバイオリン“亡命のうた”の物哀しい旋律がとてもいい。あと10歳くらい若い時のロミーにこの役やって欲しかったと叶わぬ願望も…。