ティンク

Queen Rock Montreal cine sound Ver.のティンクのレビュー・感想・評価

Queen Rock Montreal cine sound Ver.(1982年製作の映画)
4.0
『リマスター技術礼賛再び! 今の世界にIMAXがあってくれてありがとう』


「Stop Making Sense」IMAX版のレビューでも書きましたが、製作当時上映されていた映画館より、明らかに今のIMAXシアターの音響設備の方が上回っているので、今のほうが至高の音響体験ができます。映像のリマスター技術も高度に進化しているので、舞台を正面から広角で撮影したシーンになると、まるでコンサート会場にいるかのようです。(家のホームシアターでもここまでは無理じゃないかな)


いろいろ検索してみましたが、Filmarksさんでは、昔公開の映画版と、このcine sound ver.の枠しかないようなのでここでレビューしますが、内容は、2月に「QUEEN ROCK MONTREAL」としてIMAX上映されたものの5月リバイバル版です。なんかDisney+でIMAX Enhancedという技術で配信されているとのことですが、IMAX上映がそのおかげなのか、上映版のほうが上回っているかはよくわかりません。少なくとも音響はシアターが最高峰のはずです。

「Stop Making Sense」と同じく、「昨夜観たライブ」感がものすごいです。もちろんコンサートは過去のものなので、昨夜観たというよりも、過去にタイムスリップして、当時のライブに参加したような感覚のほうが近いかも知れません。作品としては素直なライブ記録作品なので、よけいそう感じられるかもしれません。(冒頭やエンディングのクレジットがなかったら、単に生中継イベントに参加したような感じ)

フレディ・マーキュリーファンとしては、絶好調のボーカルも、どんどん脱いでいく彼の姿やお尻を堪能できますし、音楽ファンとしては、ブライアン・メイによる演奏や舞台演出に結構プログレを感じさせて新鮮だし、ロジャー・テイラーの超絶ドラムテク(しかもティンパニまで)を最高の音響で楽しめて最高だし、ジョン・ディーコンのベースの職人技(彼だけ地味な服装のまま着替えもしないしソロも無い)を堪能できて素晴らしいです。(あの銅鑼があそこで使われるとは・・・)

この後またちょっと変わっていく前のQueenの最後の姿を残していて、そんな映像を超綺麗な映像で、超高音質な音楽でシアター体験できるとは、どんなに今って素晴らしいんでしょうか。

配信や家庭では決して味わえない上映機会が、今後とも継続して増えてくれると嬉しいです。

(Dolby Cinemaも好きだよ!)
ティンク

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