風来坊

スリーデイズの風来坊のレビュー・感想・評価

スリーデイズ(2010年製作の映画)
3.0
大学教授のジョンは、愛する妻ララと息子ルークと痴話げんかをしながらも幸せな生活を送っていた。しかしある朝、彼の家に警察が踏み込み、殺人容疑でララが逮捕されてしまう。時が過ぎても一向にララの容疑は晴れず事件も起こりジョンは追い詰められていき、遂には脱獄計画を練り始めるのだった…。

フランス映画「全て彼女のために」のハリウッドリメイク作。
勘違いしてたのは予告で見た感じで妻の無実を証明させるため脱獄させて、真犯人を一緒に見つけるって話だと思っていたんですが「逃亡者」的な。
実際はただ妻を脱獄させるためだけの映画だったのは驚きでした。

個人的には脱獄させても無実を証明出来なきゃ意味無いじゃんと思ってしまう…。ラストにちょっとその辺の種明かし的なのもありますが、さらっとした感じで物足りないです。

個人的には脱獄計画を実行してるときよりも、計画を練ってる時の方が面白かったです。
しかし、妻も旦那を追い込むような事を言っておいていざ旦那が助けに来た時に「やめて」ってのはないだろうと思いました。
二時間を超える長編でありながら、そんなに長く感じさせないのはテンポが良いせいでしょう。

小さなエピソードを巧みに使って物語を繋いでいく演出は「クラッシュ」でも見せたポール・ハギス監督の真骨頂とも言えますね。
ラッセル・クロウさんは追い込まれて妻を救うために周りが見えなくなる男を好演してました。

妻役のエリザベス・バンクスさんも綺麗でしたね。
リーアム・ニーソンさんもも出演してますが、こちらは友情出演的な感じでした。

全体的に良く出来ているとは思うものの、面白いと感じるかどうかは真実を探すのではなく妻を脱獄させるという設定を許せるかどうかですね。
一歩間違えたら、両親とも刑務所送りで息子に寂しい思いをさせる事になる話ですからね…。

サスペンスアクションというジャンルにはなってるものの、個人的には究極のラブストーリーなんじゃないかなと思いました。
風来坊

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