カント

シークレット・サンシャインのカントのレビュー・感想・評価

4.1
韓流/心からっぽ系。
その喪失を満たすなら、音楽でも宝石でも男でも良かったはず。

本作では、心からっぽの母親に信仰を宛(ア)てがっています。
これが物欲なら「ナニワ金融道」に。これが愛欲なら「ロマンポルノ」になった事でしょう。

信仰って向いている人と、向いてない人が居て、専門的に言うと「ー闡提(イッセンダイ)」とか呼ばれますが……
たまたま宛てがわれた神様に力があるはずもなく💦(※信仰の力を否定する訳では有りません)

俗物のキム社長は、頭からっぽ😅
本作を俯瞰すると……
心からっぽの女と、
頭からっぽの男が織り成す不協和音、的な😆?

▼夫をなくし田舎の密陽(ミリャン)に越してきた母子。ピアノ教師のシネさんと息子のジュン。
※タイトルのシークレット・サンシャインも、地名の『密陽』に由来しているのでしょう……なのでタイトルに意味が有るとも思えないけど、執事さんのセリフの「見えない光」とかに掛けてあるのかな😅?

▼車の不調で出会ったキム社長は色々と余計な世話を焼きたがる独身男。
ピアノ教室の向かいの薬局のオバサンは神様の話しに熱心で(※一応、イスラエル発祥の神様かな?)シネ先生に神様の本をくれた。
ジュンの通う塾の先生は、教育熱心でスピーチ力に重点を置く方針。

ある日、息子のジュンが居なく鳴った。深夜の電話は誘拐犯から。
誰にも頼れずに犯人の要求に答えるシネ先生だったが、無残にもジュンは遺体で発見されるのだった。

▼シネ先生を演じたヒロイン、チョン・ドヨンの鬼気迫る程の熱演!圧巻の一人芝居!
ラストシーンの庭の片隅は荒れていて、花の一輪も咲いている訳じゃない。その意味する所を皆で考えて、ダラダラお話しすると良いと思う😊

ねぎぱんちゃん🎵
花一輪、どう思いましたか😉?
カント

カント