映画というよりは寓話と言った感じか。
そもそも「年寄り」はそんなに偉いのかって話。年をとればとるほど自分の考えは「正しい」と思ってしまい柔軟な考えが出来なくなってしまう。「難しいことゆうな!」って年寄りはある種の病気(アルツハイマーなどと同じ)って誰か言ってなかったっけ。
で、問題なのは「自分たちは正しい」から「やっていることは悪くない」とばかりに酷い行動にでることなんだ。だってそれは自分のためだもん、仕方ないじゃん。でもそれはほんとに正しいのかな。僕たちは政治や経済のトップがいかに貪欲かいかに我儘かを知っている。学校でもそうじゃない。年寄りの先生で言うこと絶対曲げない人(すいません、周りにいます)。
そのしわ寄せは誰にくるの?そう考えると怖い。年寄りは自分の欲望に貪欲なんだ。だってこの映画だって献身的なタコの足を食べてしまうもん。でも食べられているタコは笑うしかないのかしらん。いつか食い物として終わってしまう。当然そんな年寄りばかりでないこともわかっている。でも一部の「持つもの」がすべてを動かす。それは結構うんざりしたことなんじゃないかな。
ちょうど村上春樹が今回のウクライナで「年寄りたちがいけないんだ」という趣旨の発言をしていた。同感。彼らが後になにも残さないで行くのはどうなのかしらん。それこそSDGsなんだけど、それって若い人に伝えるより老人に(しかも権力を持った老人に)伝えるべき感覚なんじゃないの。それは近くの年寄りを見てもそう思ってしまう。
自分もいわゆる初老に入る。この映画(ショートフィルム)を見て「そんなことないない」って言いたい。でも実際には「ある」。でそういう人に限って映画は観ない。本は自分の考えと合うものしか読まない。説得は聞く耳持たない(若い人のがよっぽど話が分かる)。全く困ったものだ。
すいません、愚痴になってしまったよ……