人という生物の心理のどうしようもない性質、癖。
これらの心理現象は人類という種に普遍に見える。
この映画で描いている様は、決して他人事ではない、ということだ。このような集団心理の暴走は、多かれ少なかれ誰しも経験あるのではないか、と思う。
では、どこで経験したか、それは各義務教育過程である。日本の教育は、みんなと同じになりましょう、と先生が甘い声で囁く。そのうち、ある生徒がリーダーとなり、教室という空間の中でルールをつくり、意に沿わないものに排他的になっていく。
全く構造はこの映画と同じではないか。
こういった教育を掲げた、偏った指導は、洗脳と変わりない。
薄気味悪い。
こういった経験に覚えがあるからこそ、この映画の怖さは身にしみた。他人事ではない。