めちゃくちゃ好き。
初見のつもりで観ていたが、常に既視感があったのでおそらくBSなどで放送があった際に断片的に複数回観ていた気がする。
オープニングでとりあえず土台の話を振っておいてからの市川崑タイポのオープニングで、まずやられる。
金田一耕助が初めて画面に登場する場面の構図よ。美しくて最高。その後の弁護士と並んで歩く様子を並行して歩きながら撮られたシーンなどもまた、良い。
金田一のキャラクターが終始人懐っこい人間的可愛さを伴っていて魅力的で好き。
白黒の画面だったり、独特のホラー感、耽美感だったり、かと思えば石坂浩二が急ぎ走っていったり、映像としての面白さが続くな〜という印象。
ミステリーのクラシックたる原作の強度に負けない画面に、ずっと惹きつけられながら観た。
完。