HAL2000

犬神家の一族のHAL2000のレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.7
やはり何度観ても傑作は傑作。最初から最後まで、熟知しているはずなのに、観る度に、発見がある。大野雄二さんの音楽、愛のバラードは勿論のことだけど、戦後の舞台でしかも那須の田舎でおどろおどろしい作品にあの旋律にはクラクラするばかり。その後ルパン三世が脚光浴びますが、素晴らしいアーティストです。レコードもCDも擦りきれる程聴きました。今回は珠世役の島田陽子さんの美しさに唸りました。世界に誇る美人女優さんですが、この作品の彼女は光輝いています。襲われる彼女が脱がされるシーンに高校時代の若僧の私はどぎまぎしたはず。そして、この作品のお笑い担当?の坂口良子さん、あの天然さが素晴らしい。いつみても笑ってしまうのです、生卵に腹立てる彼女には。佳那晃子として改名する前の大関優子さん、青沼菊乃。スレンダーな島田さんの後にグラマラスな彼女みて更にどぎまぎ。こんな蒼い若僧だったのです。キャストさんには沢山言いたいことありますが、こんなにイキイキとしてそれぞれのキャラクターがベストな作品も珍しいです。もうどうにもとまらない。
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