カカオ

高校三年生のカカオのレビュー・感想・評価

高校三年生(1963年製作の映画)
3.4
清く正しい男女の高校三年生。

ハッキリとモノを申すトモコ。
正直で好青年のヒロシ。
そんな2人の焦ったい恋物語。



元気が有り余る躍動感、よくわからない衝動的な行動、娯楽が少なくみんなで合唱する休み時間、

何か、そんなくすぐったいところが良い。
そんな、くすぐったいところが良いかどうかは人それぞれ。私は良いと思った。






家柄や世間体よりも個人の幸福が優先されるべきと、鋭い指摘。年寄りが頑固で固まった考え方は今も昔も変わらないと思える。



親が認めない恋愛に悩み、駆け落ちする姉さん、
片親を堂々と説明し、親孝行なヒロシ、
先生に告白する女子生徒、
そのアプローチの犠牲を買って出る舟木一夫、
まんざらではない国語の先生、
何かと役立つ情報屋の写真屋の娘、


今とは違う、色んな感情が詰まった高校三年生
キスの場面を冷やかす面々


アイドルをチヤホヤさせる平成や令和の学園ドラマとは違う。

昭和だなあと思える作品。

最後はみんなで自転車をこぐ。
あゝ青春だ。

良き作品でした。







舟木一夫、
主役では無かったことに驚いた。
何歳になってもステージの上で学ラン姿で「高校三年生」を歌っている印象。永遠の高校三年生だ。失礼ながら、この曲しか知らないし、違う歌を歌っているイメージが無い。
カカオ

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