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自分の穴の中でのtychのレビュー・感想・評価

自分の穴の中で(1955年製作の映画)
4.0
1955年 内田吐夢監督作品 125分。まだ若い未亡人の義母(月丘夢路)、病気の兄(金子信雄)と暮らす年頃の多美子(北原三枝)。義母は医者の井原(三國連太郎)か、サラリーマンの小松(宇野重吉)と縁談を進めようとする。小松の失業で井原頼りとなるが、井原は多美子を弄ぶばかりか義母も口説こうとする始末だ。多美子は井原と関係したことで義母にジェラシーを募らせ辛く当たり、寝たきりの兄は体調が悪くなるばかりか「株」で大損もし、家庭が音を立てて崩れていく。次第に「エゴ」を強く出していく多美子、それにより「波」が強く大きくなっていく。芸達者を揃え、見応えのあるドラマであった。
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