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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 最終版のnosonokaのレビュー・感想・評価

2.0
オリジナルとは似て非なるとんだシロモノなので要注意

ロメロ監督による原作の30周年を記念して、その脚本家であったジョン・A・ルッソが新たに15分の撮影を追加・再編集したもので、BGMも新規に録音されている(オリジナルの部分は一部カットされており、棺桶運びや牧師のシーン以外にゾンビが徘徊するシーンも新たに撮影して挿入している)
この作品、ロメロ自身は関与していない
もうひとつ、DVDに収録されてる1998年版は同時期に製作された、デジタルリマスターにより映像・音声が鮮明になっており、映像の内容はオリジナル版と同じ
しかし、BGMが部分的に新しい曲に差し替えられている謎バージョン

とくに30周年バージョンは駄作の蛇足があるため、これをロメロ監督のオリジナルと勘違いして見られるとホラー映画ファンとしては非常に心が痛む

ここから本編の感想というか文句
死体を運ぶ男らの説明的すぎるやり取りにうんざり
ゾンビとなる者に“少女レイプ殺人”という背景を背負わせたのも余計なお世話
そして一番罪深いのがなによりも牧師
ゾンビ化しなかったという法則を破りそれを神のおかげだの云々仰ぐそれは無様でしかない
死体を張りつけにしないと滅びないとか視聴者に吐きつけて終わろうとしてるがあまりにも表現が稚拙、というか本当にこの牧師が悪の根元でしかない
唯一利点があるのは吹き替えがあるため作業しながら見れるようになったということだけ
あと特典のメイキング映像は見る側への配慮を全くしてない何も価値のない映像
字幕もないし手振れというかカメラ下向けたまま歩くし酔って吐くかと思った

総じて、世に出すべきではなかった愚作ということは間違いない
牧師の言葉を借りて「地獄の業火で焼かれるがよい」
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