このレビューはネタバレを含みます
ベネチアで賞を取っただけあってなかなか破壊力のある作品。
やたら画面が揺れたり、尋常出ない程流血シーンがあったりするのは、暴力賛美映画にしないための配慮だろうか。
おかげでなかなかきつめの映画表現になっている。
あの田中さんは琴子を捨てたというより、もともと存在しないものだったのては?と思ったりもしている。
最後の子どもが母親の仕草を真似てたところは本当に素晴らしいシーンだった。
あれがなかったらただの統合失調症体験マシーンに終わっていたかもしれない。
一応映画的には、痛ましい事件(戦争の足跡)が続いたらああなるでしょ?的な意図があったらしいのだが、とにかく早く病院に行けって。