ドブさらい亭ヘドロ

絞殺のドブさらい亭ヘドロのレビュー・感想・評価

絞殺(1979年製作の映画)
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いやはや僕の世代にはよく理解できる作品でした
他の方のレビューを読んでるとみなさん若いのだなぁとよく分かります
多分今の若い子が観ても正確に読み取れないでしょうね。それは仕方がないです。時代の空気感が分からないんですから

新藤兼人さんの脚本っていうのは、時代の業を切り取るのが本当に上手いなぁと改めて
その分風化も速いのですが
また、奥様の乙羽信子さんをあそこまで使うのも毎度の事とはいえ、良かったです

西村晃さんの高慢と情けなさ全開の演技も素晴らしかったです
また、近所の人を描いた名バイプレイヤーオールスターだらけで、興味本位な良心が気持ち悪さに拍車を掛けてて素晴らしかったです
戸浦六宏さんや岡田英次さん(台詞無し!)の配置も最高でした

作品として今、万人に勧められるものとは言えないかも知れませんが、70年代後半の雰囲気を見事に切り取ってると思います
ああゆうお父さんもお母さんもいたし、子供の家庭内の暴れ方も激しいとああでしたよ…あそこまでモノは壊しませんがw