後に「日本沈没」を撮る森谷司郎氏が監督をした、芥川賞作品の映画化
主に、主演の岡田裕介氏演ずる「薫」君のモノローグで、1968年2月9日の1日を主に描いたものだけれど、途中他の日の場面が入ってきても話がブレないのは脚本の良さとモノローグである事が上手く作用してるんだなぁと思いました。
「薫」君は当時の昭和元禄の後のシラケの世代にあたる人物かもしれないが、そのモノローグから1968年という時代を良く表している気がしました
でも、人間としての本質は当時も今も変わりやしない事を思い知りましたね
他人は自分の事なんてそんなに気にしてなくても、自分の中のイノセンスと思いやりが人間1番大事なんだなと感じられて、なんか嬉しかったです。
「赤ずきんちゃん気をつけて」
よく出来たタイトルでした
岡田裕介氏の独壇場のこの映画は、この方の良い意味で飄々とした、他の人にはない魅力が爆発してて、僕は大好きです。