絞殺の作品情報・感想・評価

「絞殺」に投稿された感想・評価

odoro

odoroの感想・評価

3.5
面倒臭い父親、息子を溺愛するかなりの強者な母親、勝手にもがいてる息子。
家庭内暴力に耐え兼ねた父親が息子を絞殺という重いテーマなのでしょうが、何だか滑稽。
人の不幸に生き生きするご近所さんの存在が怖い。
進学校に通う高校生の家庭内暴力に耐えかねて父親が絞殺しちゃった実際の事件を下敷きにした作品。

前情報である程度物語の筋はわかってるんやけど近所の人たちの露骨な野次馬感が怖いのと息子を殺しといて温情判決で執行猶予により釈放されたのをいいことに何もなかったかのように普通に嫁さんとご飯食べて会話してる親父にかなりの嫌悪感を抱きます。

息子を溺愛してきた過保護の母親が死んだ息子の布団の上で自慰行為するとこなんて下手なホラーより恐ろしいです😥

ラストもそりゃーそうなるよなーと理解できちゃいました。
NOOO000ooo

NOOO000oooの感想・評価

4.0
積木くずし(83)、家族ゲーム(83)、スクールウォーズ(84)のちょい前、非行や校内暴力が社会問題になっていた時代のとんでもないマザーファッカーな受験生の家庭内暴力を描いた新藤兼人監督・脚本のATG映画。
とんでもない鬱映画だ。親も酷いけど血を受け継いだ息子は暴君ネロだ、ヒットラーだ、スターリンだ、トールマンだ。。。めちゃくちゃ面白いじゃないか!
小森

小森の感想・評価

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やる事なす事全て裏目に出る家族の物語。埃まみれの古臭い価値観を持った父とエディプスコンプレックスさせまくりの母がヤバ過ぎて引いた。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

3.1
このDVDのジャケットに書いてある長い説明がこの映画そのものとも言える。それにしても近所の人たちの好意を装った悪意ったら!気持ち悪い。衝撃的な内容、というか、キャラクターでそろえてますが、やはりこの映画を支えてるのは乙羽信子ですね。静かなのにヤバイ感じがすごいです。
すね

すねの感想・評価

5.0
なんかすごく滑らかだと思った。
音楽にのっているような。
ぺろぺろペロペロキャンディを舐めているような。

いやそんな甘いような内容ではないんだけど
ペロペロキャンディ舐めてたと思ったらガリッ、ガリガリと粉々に噛んでしまって
跡形もないような
どんな形してたかなんて
忘れちゃうような内容。

ユーモアがある。
しかも黒いほうの。
ちょっと笑える。

人は人、自分が、自分だけがかわいいの、あそこの家なんか変だわ変よ、お気の毒にねぇ。

なーんて、関係ない人、他人ってやつか、そんな気持ちで観ちゃってた。

これも製作側の考えなのか?
何年後かに忘れちゃう
おっきな事件もそんなように。

ゾッとする脚本で、すごいな!!

心情を表す表情の捉え方がやばい!
人を追う目線もいい。
役者さん演技うますぎ、やばすぎ。
これ好きな映画になったなぁ。

重く苦しいはずなのに
どこか清々しくって暴れる青年を見てスッキリしている自分に気づいてる。


わたしだって一度はガラス割ってみたいよ。笑
母親がスキンシップしてくる問題って思春期に経験した人間も多いと思うんですけど、それが主題の映画なのかもしれないと思った。あれに対する動揺が、みてる間にフラッシュバックしてきて妙にはずかしい気持ちになった。

本編中で「息子が父を憎み、母を思慕する」というエディプスコンプレックスが家庭を崩壊させた、というような描写があるけれど、このエディプスコンプレックスは乙羽信子演じる母親の過度なスキンシップが起点となっていて、そういう意味では息子に母を思慕させて、父を憎ませ家庭内暴力に走る息子を作り出したのは母親なんだと思うし、そのことに親近感すら覚える。恐怖。

あの頃の、母親からのスキンシップを受け入れていた自分の未来線みたいなところを想像すると怖気がするし、この映画は想像をさせる。

家庭内暴力の描写は、若者がバットを振り回したり親をどつきまわしたり。父親の老いがそれらの行為を防げないのだけれど、その防ごうととするけど防げない父親、を西村晃が見事に演じている。
好きなシーンは、寝室に息子が殴り込みに来て布団から這いだして、嫁の乙羽信子が息子にとりすがる間に一人逃げ出して床の間の隅にうずくまるシーン。あそこで完全に息子に対する権威というか、マウンティングを芯から失ったような気がする。強健的な父親の肉体的な弱さに対する自覚と己かわいさ、みたいなところが。
序盤の押し出しが強い、人の気持ちを斟酌しない、ある意味ギャグ化したようなクソオヤジ像とのギャップも効いている。
終盤、家に戻ってきてからの態度とかも、よくそれをできるなオッサン、みたいなオッサンを上手くやっていた。

結局展開としてかなり陰惨な話になっていくのだけれど、そういう陰惨な状況に一家が陥る際にかなり「大きい音」を物理的にたてることになる。
この大きい音に反応した物見高いご近所連中、これをかなり戯画化して描いていて、張りつめた緊張感の小休止にはなるのだが、彼らの親切な言動とは相容れないような物見高い態度に不気味さが増していく。路上で乙羽信子と西村晃が喧嘩してる時嬉しそうに笑ってるおばはんまでいた。
このご近所連おじさん3人おばさん3人なんだけど、おじさん連中のキャラクター、顔が全員すばらしい。殿山泰司は下品なハゲ、草野大悟のアウトロー猿顔、小松方正の嫌みな顔。この3人のキャラクターが濃い濃い。
こういうわき役が立っている映画はみていて楽しいし、結局そういう人たちの活躍が心に残ってしまう。

午後の遺言状が面白かったので、この監督の映画を見てみようと思ったけれど、午後の遺言状でのユーモアみたいなものも、こういう人間の心の動きとそれに伴う行動の変化に対する興味、みたいなもので編まれていて、それが暴力描写として表出するか、ユーモアとして表出するか、そういう違いなんじゃないかと思う。
面白い映画だった。
この息子役の人、すごく良かったけど、今はあんまり役者はされてないんですね。残念。
鬱のド畜生盛、ドン底の中のドン底、みたいな映画。水戸黄門で御馴染みの西村晃さんが非常にステレオタイプな「鬱陶しい父親」を演じていて、窒息しそうな厭〜な空気に拍車をかけてます。DVDのカバーデザインもカッコいい!
otom

otomの感想・評価

4.0
社会問題になっていた家庭内暴力を描いた新藤兼人作品。脚本、演技云々を凌駕した独特の妙な空気の流れる世界観は健在。お馴染みの蓼科ロケもあり。イケメンDV男、狩場勉の素人臭い演技も別に気にならず、西村晃の横暴な父親っぷりも腹立たしく効果的。そして何よりも乙羽信子の精神崩壊気味な演技も見事。50代で脱がないで欲しいけど。良作。
あやと

あやとの感想・評価

2.5
派手さだけの安直な家庭内暴力ドラマはいっぱいあるけれど この映画は丁寧に作られてる 子が爆発に至る経緯をわかり易く納得出来る範囲で提示してる 雪原のシーンも切なく記憶に残る 実父が息子を絞殺して執行猶予の温情判決を受け帰宅してからは主役は実母へと移行する この流れはとても上手い 母親の亡き息子への愛情が生前以上の溺愛ぶりで異様なる熱演 ゴミ箱の伏線は思わず涙腺が緩む
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