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ヤコブへの手紙のskgcのレビュー・感想・評価

ヤコブへの手紙(2009年製作の映画)
4.0
死ぬほどじんわりきた。
高地戦に加えてめちゃめちゃに切ない気持ちになった。けど、悲しいだけじゃなかった。ほっこりするけど、無常さというかあっけなさも後を引く作品。

盲目の牧師の元に、恩赦によって終身刑を許された女性が訪れる話。
キリスト教を信仰するわけでもなく、支持するわけでもないけど、ヤコブはたしかに「正」だった。そう感じた。自分の価値観の中で「正」を正しく導いてくれる人がいること、出会うことはほんとうにかけがえないことだな。

彼が善人だと分かった上で悪事を働く者もいれば、それを阻止したい気持ちにかられる者もいる。
善は、利用されることはあっても、見放されることはないのかと思えました。

エンドロールの音楽がしみた。
ヤコブは多くの人のために祈り、多くの人の救いになった。それはたしかだった。
導き、という言葉がぴったりな作品。
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