扱っているテーマは重めだが、所々コミカルで見やすく家族の愛を感じられる作品。
姉ベッシーの白血病が発覚したことで、ドナー検査をきっかけに20年も疎遠だった妹リーとその家族と再会。
病気を抱えてしまうことになったが、不幸中の幸いというか、それによってそれぞれ家族の愛に気づき、それまでぽっかり空いていただろう心の穴が埋められていくようだった。
家族って不思議なもので、繋がりともしがらみとも言えるし、厄介でうんざりすることもあるけど、笑い合ったり一緒にいて安心感があったり大切にしたいって思えたりする時が少しでもあるだけで幸せなことだと思った。
母親のリーがハンクの異様に反抗的な態度に対して、かまってほしいからあんな態度とるんだ、って言って厳しく怒ってたけど、それが関心を自分に向けて欲しい、愛されたいっていうサインなのに…つい怒る気持ちは分かるけど…
でもシングルマザーとして、家は綺麗に整えたり手に職をつけるために美容師を目指したり努力している。とはいってもそれだけでは愛は伝わらないし、、
ベッシーのような、共通かつ公平な関係性の人物がいてくれると良いのかもしれない。
とにかく、この3人の表情が明るくなっていくのが何よりだった!
姉は寝たきりの父親の介護をして、クレイジーなおばとも暮らしていて、かなり大変なはずなのに、人を愛することができて愛に溢れた幸せな人生だって言える、素敵な心の持ち主で尊敬する。
よくあるストーリーではあるけど、描かれていない分で逆に想像が膨らむし、家族について考えさせられる作品だった。