くまがい

ソナチネのくまがいのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.8
落とし穴で笑える貴重な機会。静けさの陰に見え隠れする死と、いざ死を目の前にしたときの無関心、おだやかな沖縄の風景にも付きまとう妙な緊迫感。そのなかで繰りかえされる明滅がもたらした銃撃戦を、窓硝子越しにながめるときの、確かにそれが起きてしまったという寂寥感。クレーンで沈めるところの、二分とか三分のくだり、なんだ生きてんじゃねえかのさりげなさ、あの引きの画、全部がすごかった。喧嘩騒ぎや銃声をよそに正面から顔をとらえるショット、クセになる。
くまがい

くまがい