くまがい

阿賀に生きるのくまがいのレビュー・感想・評価

阿賀に生きる(1992年製作の映画)
4.5
観おえてから時間の経るほどに、誇りをもって生きるひとびとの逞しさが切実さを伴ってよみがえってくる。確かにこのひとたちの生は阿賀野川にある、と思わされた。そしてそれが水銀に汚染されるということは、(作中にその記憶がちらつく)戦争のように、直接生を脅かされるということなのだと改めて痛感させられる。土方坑夫の唄がうたわれる場面はなまなましい活力みたいなものがすごかった。この土地をとらえる画が常によかった。背広の男たちがぞろぞろとあの地を歩く画も忘れがたい。
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