かふぇおれ

ソナチネのかふぇおれのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.0
そういえばBrotherでも死に場所探してたな〜と思いつつ視聴したけど作中主人公に漂う何だかもう疲れた感じが一段と強かった。

ストーリー自体は抗争の加勢をしに来た沖縄で巻き起こるヤクザ映画の王道のような展開だけど暴力の描写がとにかく良かった。突拍子のない暴力とほんの数秒前まで生きてた人が次の瞬間には地面に転がってる無常さ。序盤の感情を一切乱すことなく海に沈める慣れきった感じが怖すぎた。もう他人の死に慣れたのかその後のシーンでも怒りも動揺も見せなかったのが不気味だった。
死を怖がって人を殺し続けた結果、その死の誘惑に引きずり込まれてのあの台詞にあのラストなのかな。浜辺で描かれる生とその後の死の緩急が良かった。

ポスターのナポレオン・フィッシュ含め分からない部分も多々あったし少し経ったらもう1回観たい!
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