青春の一ページを彩ってくれたアーティストではあるものの、夢中で追いかけた相手ではなかったデヴィッド・ボウイ。
今作で完全に恋に落ちました。
レンタルの取り扱いがなくディスク購入をずっと迷っていた本作の上映に嬉しいような寂しいような複雑な思いを感じながら迎えた爆音上映。
兎に角、彼の魅力に溢れた作品でした。
圧倒的な存在感。ひとつひとつの所作に品が漂う。一糸纏わぬ姿が美しくて、不揃いな歯を見せて笑う姿がカッコよくて目が離せない。
釘付けってこういうことを言うんだなぁと改めて思った。
なんて色気があるんだろう。
鼻血を流してもウットリしちゃうし、口から吐いても綺麗だと思えるだなんて!浮世離れしている彼には宇宙人がピタッとハマる。
カルト作品って言われるのがわかるなぁという作風なのですが、思った以上にメッセージは伝わりやすいと感じました。
只、親子や付き合いたてカップルにはキツイかな。いやらしさがないので見やすいと思うのですが、割とセクシャルな描写が多いのでもし誰かと行くなら気の置けない方との方がbetterかと。
爆音上映の再演しか以前はアナウンスがありませんでしたが、夏にかけて色んな劇場での上映が決まり始めているので気になる方は是非!
合わない方が多そうで、ボウイ好き、アート好き、少し変わった映画が観たい方にしかオススメしにくいかな。
地球に落ちて来た男が何を思い、誰を愛したのか。
最後まで魅せられ、終わった瞬間ため息が出た。
帰り道、ホクホクして彼の曲を聴きながらLINEの壁紙を焼きおにぎりに変えました♡
さぁて、私なら何処に落っこちようか。
❁追記❁
お盆に京都にあるミニシアター「みなみ会館」でデヴィッド・ボウイの追悼オールナイト上映に行ってきました。
この作品を劇場で観れたのは、みなみ会館のお陰だったんだなぁと知りました。
映画に携わる全ての方に感謝したい。
↓この作品に纏わる館長さんのインタビューです。
http://cinefil.tokyo/_ct/16985492
※感想はネタバレにて。