医者のビルは、かかりつけの患者で裕福なビクターの開くクリスマスパーティーに、妻のアリスと一緒に出席する。そこでビルは、ピアニストとなった医学部時代旧友のニックと再開する。ビルとアリスはそれぞれパーティーを楽しんでいたが、ビルはビクターとセックス中の若い女性が急性薬物中毒で倒れたと呼び出される。ビルの応急処置により女性は無事に一命をとりとめるが、ビクターに口止めされたためアリスからは疑われてしまう。
次の日の夜、軽くハイになったアリスから、過去に家族や今の生活を捨てて他人と関係を持つ妄想をしたことがあると聞かされたビルは、ショックを受ける。その直後、急な訃報の呼び出しがあり、患者の家に向かう道中でビルはアリスが他人とセックスしている光景が頭に浮かび、離れなくなってしまう。少し自暴自棄になったビルは、帰りにニックが演奏しているバーに立ち寄り、ニックから聞いた怪しげな集会に忍び込もうと思いつく。
この、奇妙で不快な世界観。
たった２日３日の間で、他人からは一切わからないが、ビルのなかで大きく何かが変わった、奇妙で不思議な怖ろしい出来事。しかし、一体何だったのか全くわからない。
ちょっとした好奇心となげやりな行動のせいでビルが味わうことになった、一瞬でさーっと襲われる、世界が遠くなり、足元が崩れ去るような恐怖が伝わって息が苦しくなる。
