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アイズ ワイド シャットのmanacのレビュー・感想・評価

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)
3.0
世界中の居酒屋で論じられてそうな夫婦生活の問題も、fuckなんて単語も、キューブリックの手に掛かればこんな崇高になっちゃうんだなと実感。

なんだかよくわからないところたくさんあったけれど、それは大人のファンタジーと言うことで無視した。
異世界に迷い込んだ少年が都合の良い冒険を通じて成長するように、倦怠期を迎えたビルも摩訶不思議な体験をして夫婦の階段を一歩登ったんだよ。
ええ、もう多分キューブリックの意図の1割も理解してないと思うんですけど、そう思って自分を納得させたよ。

謎のパーティのシーンとか、絵的になんか綺麗でした。
『時計仕掛けのオレンジ』の時もそうだったけど、キューブリックは本当に独特の世界観を持っている。
アートかもしんないけど、大衆向きではないな。

トム・クルーズはキューブリック作品よりも、もっとエンターテイメント性の高い映画の方が似合う。社会派映画であっても正義のヒーローやっててほしい。
ニコール・キッドマンはこんな役も似合うと思う。

公開当時あまり口にできなかったけど、内心キューブリックの急逝は興行に大きく貢献したと思っている。
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