このレビューはネタバレを含みます
ビリー・ワイルダー監督らしい、エンターテインメントに徹した娯楽映画。本当の悪人は1人も登場せず、最後は全てが上手くまとまってハッピーエンドに着地する。
タイトルロールのサブリナを演じるのはオードリー・ヘプバーン。
留学前のポニーテール姿も充分可愛いんだけど、帰国後の洗練された美しさはまさに本物。ベリーショートにジバンシィのドレスがよく似合う。
ライナス役には、『カサブランカ』(1942)のハンフリー・ボガート。オードリーとは親子ほど歳が離れてるけど、サブリナの幼い恋を終わらせる相手として相応しいと思った。
ウィリアム・ホールデン演じるデイヴィッドも、女たらしの馬鹿なんだけどどうにも憎めない存在。もし私がサブリナの友達だったら「あんな男のどこがいいの?」なんて言うんだろうけど、もしこんな幼馴染がいたら、たぶん好きになっちゃうかも。
最後は彼のお陰で丸く収まったと言える。
度々印象的に使われる楽曲が、エディット・ピアフの「ばら色の人生」
そうか、これはピアフが生きた時代の映画なのか。