このレビューはネタバレを含みます
面白かった。
開かないドア、止まるエレベーター、作動するスプリンクラー。研究所では安全のための処置が取られる。しかし、それは「研究」のためであり、中にいる人々は「外に漏らさない」ための措置が施される。
警備システムは次々に中の人間を「処理」していく。そんな中、主人公は目を覚ます。どこかで見た洋館、自分の写真と夫らしき男性、引き出しに武器。しかし、記憶がないまま彷徨うと、武装した集団がやってきて尋ねる――「任務は?」と。
どこかで見た洋館に、どこかで見た電車、そしてどこかで見た研究所へ向かう一行。「バイオハザードを映画にするよ!」と聞いたら「なるほど」と思える嬉しさがあった。リッカーからハンターへ変化させるのも見事だった。そして、あのオリジナルのサイコロステーキのシーン。
これらをこなしながら、序盤はパニックホラー、後半はゾンビものとして、90分で描き切っていた。映画を作るのがうまい。
見る前は「2」は原作寄りだったけど、「1」はオリジナル要素が多かったな…と思っていた。けれど、「1」の時点で原作付き映画として完璧に描き切っていた。素晴らしい。実写映画の中でも群を抜いてよかった。
ありがとう。