1940年代初頭の差別と偏見の蔓延るアフリカを舞台に、正しいものの見方を教えてくれる大人たちに学んで少年が真っ直ぐに成長する姿を描いた物語。
どんな疑問の答えも自然の中にある。風の音を聞けば人生が開ける。
公正、希望、勇気。外の世界を見て自分の目で見て考える力を養うこと。頭と心を使うこと。排除ではなく受容が生き残るカギ。いつの時代にも通じる、優しく強くしなやかに生きるための優しい教えが沁みました。
アフリカの先住民(と各部族)、17世紀に宗教的自由を求めてアフリカに入植したオランダ系のアフリカーナー、19世紀中頃に侵攻したイギリス人、人種が混合する国で、富と権力のために人々を区別する一部の特権階級の人々、彼らが一生懸命区別しようとする人々にはどんな違いもないし、信頼と勇気を持って決断すれば変化をもたらすことができる。
アパルトヘイト撤廃までに流された多くの血、真の平等にはまだまだ時間がかかるけど、正しい心が世界を変えると信じたい。
格言に溢れた作品なので、また折りを見て見直したいです。