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機動戦士ガンダムのmitakosamaのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)
3.7
プラモ狂四郎世代なので、ぶっちゃけ思い出補正もかなりあるのだが、それを差し置いてもやはり傑作だと思う。ロボットアニメのフォーマットを覆し、ヤマトに継ぐブームを構築した本作。
またテレビシリーズの再編集の3部作映画というフォーマットを築いた作品でもある。

3部作の中では、めぐりあい宇宙の新規作画が多量なので、1、2作目は目立たないが、それでも何カットかはある。
序盤、リュウのコアファイターがホワイトベースに収納されるシーンなんかが有名かな。

あと、大気圏突入シーンがTVの耐熱フィルムから、冷却ガスに変更になった。あの股間ブロックにそんな高機能が!と思うが、この設定が後々まで続かなかったことを考えると、SF考証に苦心したと思われる。
今ならやっぱりバリュートに変更されるだろうな。

主にモビルスーツの作画に描き直しが多いが、逆に言えば安彦のキャラとアニメーションが如何に修正が少なく、TVシリーズの時点で完成されていたかが分かる。これは何気に凄いよな。

ストーリーは、第1話ガンダム大地に立つから、ガルマの死去とギレンの演説まで。序盤のサイド7のエピソードをじっくり扱うので、案外端折ってる感が少ない。
また、ファーストガンダム自体に削りやすいエピソードが多かったのも功を奏してる。「時間よとまれ」「ククルスドアンの島」とか、独立したストーリーは間引き出来るものな。
富野は総集編が上手という評価もあるが、僕はファーストがたまたまだった気がする(笑)
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