佐藤克巳

ハワイ・マレー沖海戦の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)
5.0
アメリカの国民的映画が「風と共に去りぬ」なら、我が国ならおそらく本作である。真珠湾攻撃への賛否もあろう国策映画であろうとも。散々植民地主義で世界中を食い荒らした人種差別主義国英米に一撃を与えた世界史的事件を扱った記念碑であり、ドキュメントかと見間違うほど精巧な円谷英二の特殊撮影は十分誇って良い。また過半は、予科練の特訓や海軍飛行士家族の温かい絆を描いた人間ドラマであり、自国防衛の厳しさはむしろこの作品後である事を承知すべきだと思う。
佐藤克巳

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