ハワイ・マレー沖海戦の作品情報・感想・評価

「ハワイ・マレー沖海戦」に投稿された感想・評価

戦前の戦争映画を初めて観た!

最初のテロップが衝撃的

《海軍省検閲濟》
《後援 海軍省》
《企畫 大本營海軍報道部》
《情報局 國民映畫參加作品》

「謹みて 此の一篇を ハワイ・マレー沖海戰に散華されたる 護國の英靈に捧げまつる」製作者一同



思っていたより資料映像的だった。ダンケルクな感じ。
クオリティ高すぎなので、絶対に観ておくべき作品。
たかぱ

たかぱの感想・評価

3.6
噂に聞いた、GHQに本物の映像だと疑われた特撮が本当によく出来ていた。
こういうプロパガンダな映画を現代も見られるっていい時代ですよね。
Kiwamu

Kiwamuの感想・評価

3.0
戦争映画。

ですが、特撮好きな人間は絶対観なきゃいけない作品。

円谷英二の特撮が光っています。
後のゴジラやウルトラマンなどにこの技術が使われていくと思うと感慨深いです。
空爆シーンをGHQがドキュメントと間違えたと言う逸話あり。
白黒でゴマけてるのもあるけど、たしかにリアル。
「海軍省検閲済」と冒頭に掲げられた戦意高揚映画。

監督は山本嘉次郎、出演は大河内伝次郎、藤田進、原節子他。
この映画で、とりわけ「技」を見せるのが、特技監督の円谷英二による特撮。真珠湾やマレー沖での戦闘シーンは迫力あり。

ただ、内容が「戦争をするには、帝国海軍兵士はかくあるべき」という面が強調されていて、現代において観てもピンとこない。
純粋な芸術作品でないことは承知で。

前半の友田義一君の成長物語はテンポもよく面白かった。実際に予科練で撮影しているのだと思うが、あの迫力(皆の逞しい肉体よ!)はやはり「本物」ならでは。映画だからかもしれないけど、過酷な訓練の一つ一つをやり抜く度に「よくやった!」「頑張った!」と教官が誉めてくれるのが嬉しい。訓練の相撲中、足掛け技で勝った友田君を「シャバの相撲とは訳が違う!力で押し出さなくては意味がない!」と山下分隊長が叱責したのには笑ってしまったが……無謀な精神論が抑圧でなく応援のように聞こえてくるのがちょっと怖い。

一家最後の男手だった義一を軍に取られた母が「あの子はもううちの子じゃないと思ってますから」と話すのは、戦意高揚映画にしてはシビアだと最初感じたのだが、後の文脈から察するに息子の命を国に捧げる覚悟を決めるという「美徳」の実践を意味していたのか?

天皇=大元帥のことを口にする時の枕詞「畏くも」、それに合わせて皆が一斉に背筋を伸ばしたり、立花が白亜の聖堂の如き海軍兵学校教育参考館(?)の東郷平八郎遺髪に頭を垂れたりする描写は、当時の風俗というか価値観を垣間見る感覚でふーんと思ったくらいだった。

で、友田君いざ真珠湾に出撃という段になると、肝心の彼が全然登場しなくなってしまって(一応武勲をたてるシーンはあるが)折角の物語が回収されず、何だか撮影や編集も漫然とした感じで残念。

とはいえ、有名な真珠湾攻撃の円谷特撮は素晴らしい。高空の飛行機からの視点を再現しゆっくり移動する俯瞰のカメラワーク、リアルな黒煙、実際の航空機の映像との巧みな組み合わせなどなど。

最後、マレー沖海戦が取って付けたように描かれる構成が雑すぎ。

原節子がきれい。
坂

坂の感想・評価

4.2
日本の戦争映画の礎のような作品。戦意高揚を謀ってか、主人公は偉い人達ではなく庶民出身の若鷲となっている。
円谷英二の代表作なので特撮ファンにも観て頂きたい。
akinaki

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3.5
のちの日本的特撮大作映画路線へと繋がった戦意高揚映画。円谷組の躍進。緻密なミニチュア。ピアノ線での模型操縦。
LUKE

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3.4
真珠湾攻撃、マレー沖海戦と日本がまだ有利で、強かった頃の戦争映画。開戦1周年を記念した戦時中の映画でもある。この映画はなんと言っても特撮の技術がすごい。この時代にこの技術は驚きを隠せない。海全体を写すカットは寒天を使っていたと何かの本に書いてあった記憶がある。この映画から日本の特撮技術がどんどん進歩していったと言っても過言ではない。ゴジラシリーズにつながるものを感じる。
冒頭の海軍省検閲済みという但し書きが現している通り、戦闘機乗りに憧れる少年が予科練の特訓を受けて一人前のパイロットになるという物語を軸に、真珠湾攻撃と2日後のマレー沖海戦の模様を勇ましく描いた一作。
公開日である1942年12月3日といえば、その2週間ほど前にスターリングラードの戦いがあり、月末にはガダルカナル撤退が発表されるというタイミングなので、ソレまで以上に戦意高揚を謳う内容になっているのでは……と思うものの、半分は予科練の訓練風景にあてられているトコロが意表を突くほのぼのさ。訓練は厳しいけれど、うまい飯とよき上官がいる……なんて、まるで就職情報動画(笑)。
ともあれ、義一少年と憧れの先輩のその後がどうなったのかイマイチ判らなかったのが残念。イヤ、ワタシが見分けられなかっただけかも知れないけど……。

ソレはともかく、食事の後にグラスの水で箸を洗って、その水を飲んじゃった……というシーンが何よりも衝撃的だったトコロが、着眼点間違った感満々。
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