Ridiy

ジョニーは戦場へ行ったのRidiyのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
4.7
※過去モノ発掘して転載

ずっと見たいと思っていた映画、「ジョニーは戦場へ行った」を見る事ができた。
DVD化はされてるんだけどレンタルには中々ない。なので諦めてたんだけど、NETFLIXにあるのを見つけた!やったぜ。金払ってる甲斐があったってもんだ。

あらすじはリンクを貼った予告編を見て貰えばわかるんだけど、とにかく、どしーん×2億ってくらい辛い映画。
戦場で負傷し、手足、口、鼻、目、耳全て無くしたけど意識だけはあるジョニーのお話。劇中は現実が白黒で夢がカラーという構造になっててジョニーの精神状態を否が応でも感じられる。

反戦映画の最たるものだとは聞いていたけど、ほんとうにその通り。
戦場のシーンはほぼ無く、カッコいい戦車も勇ましい兵士も憎たらしい敵も出てこない。
ただただ、生き地獄を抜け出せない男が夢なのか現実なのか、わからないまま過ぎていく日々を乗り切り、やがて希望を見つけ…という話。
この原作者であり監督のダルトン・トランボは偽名でローマの休日の脚本を書いた人らしい。
どんな大義名分もクソでしかない戦争というものがどれだけ悲惨か、というか自分がどれたけ行きたくないか想像できる映画です。
タイトルで気づく人もいると思うけど、マーシーの「ラインを越えて」の中の一節はこの映画のこと。
戦争反対。言うが易しなのであまり言いたくないのだけど、やはり反対です。
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