さとさとし

ジョニーは戦場へ行ったのさとさとしのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
4.0
「ジョニーは銃を取った」より、この邦題のほうが○。
古典をちょっと無理をしながら見る。というスタンスで望んだのだが、あまりの展開に引き込まれて、口の中が乾いてきた。
物語は、手足がもげ、顔もない男が軍病院と実験台として連れてこられるところから始まる。
時は第一次大戦中。その肉の塊と化した男ジョニーが20歳で戦場へ行くまで、恋人との一夜や父親との思い出が白昼夢として語られる。
悲惨な現実は白黒で描かれ、夢の中がカラーとして描かれる。
悲惨さ100%の反戦映画。
本作品の監督。同名小説の作家は同一人物でハリウッドの赤狩りの被害者にして、ハリウッドに名を残す脚本家だったらしい。とは町山智浩の解説(たしか)

父親が唯一、人に自慢できる釣竿のエピソードが心に残る。