オーウェン

運動靴と赤い金魚のオーウェンのレビュー・感想・評価

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
4.0
運動靴がなくなったというだけで、これだけのエピソードを嫌味なく見せられるのは大した手腕だ。

イラン映画というのは始めて見たが、その暮らしぶりが非常に興味深かった。

まずは運動靴の位置づけ。学校では体育の時のみで、スリッパでも登校OKのような描写。買えない家庭の多さが見て取れる。
次に兄との交換での登校。時間の概念の違いはそういうことかと関心。

子供たちの笑顔もいいが大いに可愛かったのが走り方。
全力疾走なのだろうが非常に印象に残った。
特に女の子の服装は全員同じなので靴だけが唯一の個性なのがいい。

ラストのマラソンも大方こういう結果であろうと予想されるが、それでもいいと納得できる結末。
3着を目指すっていう賞品の設定が最高ですね(笑)
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