ダオ

運動靴と赤い金魚のダオのネタバレレビュー・内容・結末

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

今週からですかねBS松竹東急では『ミッドナイトシネマ』枠ができてその第1弾がこの映画。

1997年にイランでつくられたマジッド・マジディ監督・脚本作品。妹の靴をなくした少年の奮闘を描いてイラン映画として初のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた作品。

イラン映画といえば『友だちのうちはどこ?』で決まりかと思っていましたがこちらでした。ネタバレ御免でお願いしますが妹が履き古した靴を修理してもらったお兄ちゃんったらその靴をいつのまにか屑屋さんに持っていかれちゃってね。「靴なくっちゃ学校行けないじゃない!」って怒る妹に自分のボロズックを貸すという。

イランでは学校の時間が男女で違うんですね? 兄妹でボロズックを共有するんです。それゆえ兄は学校を遅刻しちゃって怒られちゃう。そしたら下級生の女の子がその靴を履いているのを発見。妹は兄とその靴を取り返すべく勇んで女の子の後をつけるんだけれどそこから出てきたのが目の見えないお父さんでなにも言えずに引き返してくる切なさ。貧乏の下にまたさらに貧乏があるリアル。が、なんだろ? ぜんぜん不幸せに見えないんだが……。
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