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三つ数えろのkojikojiのレビュー・感想・評価

三つ数えろ(1946年製作の映画)
3.8
#1453 2023年454本目
1975年 アメリカ🇺🇸映画

監督・製作:ハワード・ホークス
原作:レイモンド・チャンドラー
私立探偵フィリップマーロウシリーズ第1作。「大いなる眠り」
撮影:シド・ヒコックス
音楽:マックス・スタイナー
美術:カール・ジュールズ・ワイル

私立探偵フィリップ・マーロウ(ハンフリー・ボガード)はスターンウッド将軍の邸宅に呼ばれた。屋敷には大富豪の娘として我儘に育った姉のヴィヴィアンと妹のカルメンが住んでいる。
将軍はマーロウに、古書店主のガイガーが妹娘のカルメンに対しバクチの借金の催促の名目で脅迫してきたと打ち明けて解決を依頼する。

将軍の用心棒のリーガンはマーロウとも旧知の仲だが、賭博師のマースの妻と一緒に姿を消している。
帰ろうとするマーロウは姉娘ヴィヴィアン(ローレン・バコール)から、運転手も消えていたと知らされる。ーーーーー

私は、この映画の後に同じレイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」原作のロバート・ミッチャムの主演映画を観た。2本立て続けに観たのに、プロットが複雑で有名なこの映画は、ちょっと眠たい状態だったので、ストーリーを追うのに苦労した。
もし、これから観ようと思われたら、頭が冴えてる時に観た方がきっと楽しいと思う。

ハンフリー・ボガードのマーロウはなかなか粋ではあるが、なんせ、小男過ぎる。
原作は大男のマーロウを小男にした脚本に修正しているが、やはり違和感はある。

実はハワード・ホークス監督は前作『脱出』がこのハンフリー・ボガード、ローレン・バコールで大ヒットしたため、同じ顔合わせでこの作品を撮っているのだ。

マーロウはハンフリー・ボガードよりロバート・ミッチャムが雰囲気があっていて、ロバート・ミッチャムに軍配を上げる。しかし映画そのものの比較だと、圧倒的にこちらの作品の出来が良く、面白い。「大いなる眠り」のヒロイン二人は酷かった。
同じ原作・ストーリーの映画を比較しながら続けて観たのは初めてだったが、こんなに違った印象になるんだと結構面白い試みだった。
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