ツクヨミ

悪魔の沼のツクヨミのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
3.0
悲鳴と悲鳴が合わさった時とてつもない混沌を生むトビーフーパー節。
トビー・フーパー監督作品。タイウェスト"pearl"で本作がけっこうオマージュされてると聞いて見てみた。
まずオープニング、ベルトのクローズアップとベッド上の女性のショットがディゾルブするだけで売春宿であることが一瞬でわかるファーストショットにぞっとする。なんとなく売春宿で働くことになった人の最初の客があれってヤバいよなといろいろ恐ろしいスタート。
そこからは売春宿から追い出された女が気味悪いモーテルに辿り着き、明らかにやばい店主に惨殺される展開がまたショッキング。"悪魔のいけにえ"に引き続きまたもや"サイコ"の影響ですぎなプロットが素晴らしい、そしてワニと武器が桑なのはバッチリ"pearl"で拍手。
いやしかしなんとじめっとしたサイコスリラーだろうか、湿地帯みたいなのにずっとカントリー流れてるせいでテキサスみたいだし、やけにうっすら赤い光に照らされた映像がまた狂気的。中盤の婦人と娘が泣き叫ぶのが合わさる絵面と音響の地獄絵図感最高すぎて笑った、"悪魔のいけにえ"の目のクローズアップの悲鳴と同じく狂った混沌を生み出すトビーフーパー節に戦慄してしまう。
とち狂った殺人鬼とか発狂しまくる女性たちが異常な場面を作り出すトビーフーパー作品、変態サイコスリラー監督として覚えてしまいたくなるパワーに溢れすぎだろ笑。
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