ピクサー第15作目。長編では6作目にあたる。
とうとう人間をメインに描くことになったピクサー。しかもスーパーヒーローもの。
ヒーロー映画として、ファミリー映画としての完成度がとても高い。
今作での挑戦はゴムのような動きやヒーローや人間の動きといった、滑らかでダイナミックな動きをコンピュータグラフィックスで再現すること。
普通のヒーロー映画よりも一歩踏み込んだテーマ性になっているのも面白い。
”スーパーヒーローは人の為になるのか?”
”スーパーヒーローは必要なのか?”
そんなスーパーヒーローの存在意義的なテーマを子供向けアニメーション作品で描いているのが凄い。これが2004年時点で描けているのが驚きだ。『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』や『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』『ウォッチメン』といったヒーローの存在意義を問うヒーロー映画が登場するのはここから10年後となるとピクサーは先見の明があるなと感じる。
今作はキャラクター達もとても魅力的で個人的にはエドナがお気に入り。
アクションシーンも昨今のヒーロー映画にも劣らずの出来だった。
とても大好きな作品。