とり

Mr.インクレディブルのとりのレビュー・感想・評価

Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)
4.3
上映期間終了間際に鑑賞しましたが、地方都市の映画館でもそこそこ動員数があるってのは凄いですね、やっぱり。
予想通りお子様も多かったけど、みんな静かに良い子で観てました。
上映前の音楽がずーっとディズニーだったのはどこも同じなんでしょうか?
ディズニー映画は色んな意味で安心できて、たまに観るとヨイです。

同時上映(ってほどのモンでもないか)のバウンディンは、期待してたほどでもなくほんのちょっぴりガックシ。
例えるなら⋯CUBEの抱き合わせ作品「エレベイテッド」本編をしのぐ傑作とまで行かないし、ナイトメアビフォアクリスマスの抱き合わせ「フランケンウィニー」ほど実験的にも感じなかった。
前菜程度に軽く観ればいいんでしょうが、つい必要以上に期待してしまう。

インクレの感想は、100点満点とまで行かないけどかなり良作でした。
実は途中で具合が悪くなって内心「早く終わってくれぃ。。。」と思ってたので、正当な評価をする資格がないかもですけど。
みなさん映画を観る時は万全の体調でのぞみましょう。隙間時間があれば無理してでも劇場に行ってしまうのは映画ファンあるあるですが。
全編ハイテンションな作りなので観てて多少疲れる要素もあるけど、落ち着きのない子供にはいいのかもしれません。
字幕版にしたのがちょっと失敗だったかな、と。まくしたてるようなセリフ回しで、流れる字幕を追うのも大変だし多分翻訳しきれてない部分も多々あったことでしょう。残念。

あとは、えらくコンパクトにまとまり過ぎてて面白みがちょっと少ないかな。
細かいところのこだわりは物凄く感じるし、スタッフの遊びもけっこうあるように感じた。
そういう部分も織り交ぜつつこれだけの作品に仕上げるのはかなりのものです。

インクレディブル一家それぞれの役割分担がきちんと出来てて、家族愛が上手く描けてるので分かり易いし伝わりやすい。
スーパーな人は結局スーパーな道を歩むしかないって感じで、前半の普通人としてのダメっぷり哀愁っぷりがより生きてくるんでしょうね。

ところでそれぞれの役割分担としての父はパワー、長男はスピード、長女は守り、母はなんなんでしょう。
普通に考えれば癒し系かなって気がするけど、そうじゃなかった。
いわゆる何でも系?格闘ゲームでは一番使いやすいタイプになるのかなぁ?
ぜひ彼女の独身時代の活躍なんて見てみたいもんですね。

柏松竹にて(閉館)
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