マッサージ屋2号店

スタンドアップのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

スタンドアップ(2005年製作の映画)
4.0
『ユダヤ人を救った動物園〜アントニーナが愛した命〜』ニキ・カーロ監督作品。
シングルマザーが炭鉱で働き、そこで受けた事象で裁判を起こす物語。

1988年の世界初セクシャルハラスメント裁判の実話ベースもの。
シャーリーズ・セロン演じるジョージーは夫にDVを受け、子供2人を連れて実家に戻る。
そんな彼女に両親は冷たく、ジョージーはほとんど男性しかいない炭鉱で働く事にするがそこで酷い仕打ちを受ける。

現代ではちょっと考えられないが1980年代だとここまで露骨に女性蔑視があったんだと改めて思いましたねぇ。
パワハラ、セクハラが当たり前の男社会。
数少ない女性従業員は耐えるしかない。
しかしある事を引き金に裁判を起こす事になるが、ジョージーは孤立無縁状態。

今の日本でもかなり意識改革はされたにしろ、まだまだ女性には厳しい世の中だと聞きますしね。
映画で描かれた時代で、しかも男社会な炭鉱の仕事なら尚更でしょう。
それにしても男の私が見ても不快になる描写の数々でした。

肝心の裁判シーンで急に風向きが変わったんですけど…イマイチしっくりこなかった。
ウディ・ハレルソン演じる弁護士の言葉がきっかけになるんだけど、正直アレで?って感じ。

シャーリーズ・セロン好きなのに今作は見てませんでしたが、見て良かった。
彼女はどんな役もこなせるな〜と改めて感心してしまった。