牛丼狂

20世紀ノスタルジアの牛丼狂のレビュー・感想・評価

20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)
3.5
広末涼子の初主演映画として鑑賞したものの作家性が強くて驚いた。放送部に属する広末涼子のもとに宇宙人を名乗る男が現れ、映画撮影なのか日常を切り取っているだけなのか境目の曖昧な映像を撮りながら片想いを示していく。彼がオーストラリアへ旅立ったあとは残されたテープを辿ることで過去を見せていく。
彼らが考えていた物語と、実際の2人の境目が曖昧というのがおもしろく、またこの映画全体を掴みどころのないものにしている。
自由な(計算された)ハンディカムカメラで撮影された映像、お手製感のあるミュージカルシーンなど挑戦的な演出が見られた。そしてやはり広末涼子の歌声はとても魅力的だと思った。
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