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スリーパーズのtomoのネタバレレビュー・内容・結末

スリーパーズ(1996年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

どんな過去があっても、いやあったからこそ、復讐行為を偽証によりなかったことにして大団円、はダメだと思うんだよね。復讐したことを後悔していないなら、恨みつらみをしっかり公にした上で、粛々と法的な裁きを受ければいい。少なくとも、なんの罪もない神父に偽証をさせて無罪を勝ち取ったことをポジティブに描くべきではない。神父の自主的な行為ならともかく、虐待の過去を話して偽証をお願いしている時点で相当卑怯。
そんな感じで主人公側に共感できないまま見終わってしまったので、スタンドバイミーを彷彿とさせる後日談もあまり響かず。
あと、キャロルの存在って映画的にもストーリー的にも不要では?性的虐待を受けた過去を「話してくれていれば何か変わっていたかも、、、」っていうのは問題発言。子供の頃の少年院での話、しかも男性という時点で、誰にも言えないし忘れてしまいたいという気持ちは容易に想像できるのに、なんだその自分本位の発言は。それ以外の場面でも特に役に立った描写なし、存在意義を感じられない。
友情を描く映画だったのだろうが、残念ながら感動できなかった。役者はいいのになあ。
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