2時間半と長い作品でしたが、もう少しコンパクトにまとめられたらわかりやすく伝えることができたんじゃないかなって思うと少し残念ではあります。
でも、作品の中でメインで使われていたJersey Boysの音楽が、時代やシーンにあっていてすごく鮮やかな印象になっていました。
今やハリウッドを代表するブラット・ピットがまだ若いころの作品です。
ホント、いい年の取り方をしたんだなっていうことがよくわかる!
スリーパーズのブラピは若いけど、今にはない爽やかさがあふれていました。
ブラピのほかにも、ケヴィン・ベーコンやバーン・ノーティスでマイケル・ウェスティンを演じたジェフリー・ドノバンもちょい役でしたが出てました。
作品自体は、社会の問題をうまく描写できていた興味深い作品になっていました。
自治的なつながりが極端に強い社会、無法地帯の少年院、DV、ギャングなどが作品の中ではうまく関係しあって一つのストーリーになっていました。
社会派ドラマそのものは好きなんだけど、今回はその中身があまり共感できなくてモヤモヤ…でも、実際に起こる事件なんていうのはやっぱり理不尽でモヤモヤするものだから、そういう意味ではリアルだったのかな…。
少年時代の過ちって、誰にでもあると思います。
今回の少年4人も、少し悪ふざけが過ぎてるけど、人の大切なものを壊した挙句関係のない人に重傷を負わせてしまい、少年院に送致されます。
少年を育てる親や育つ環境に同情しつつ、でもやっぱ行為自体は許されないのかなと思いました。
21世紀になった今も、少年犯罪が報道されると、たいてい劣悪な家庭環境やろくでもない親が原因で、そんな中育てられた子もかわいそうだなと思うこともあるけど、恵まれない環境でもまっすぐ立派に育つ子も一方でたくさんいるんだから、やっぱり大目に見ることもできないかなとも思ったり。
自分の蒔いた種で責任を取るために収容された少年院で心に大きな傷を負うトラウマを負わされることになるのですが、少年院を出所した彼らは、ある事件をきっかけに、逆にそれを利用して少年院時代の虐待した加害者に復讐をします。
あんなひどいことをした相手に復讐する気持ちはわかる!っていう意見と、そんなことは許されないっていう意見と、2つあると思うけど、やっぱり私は後者で感じてしまい、感情移入はあまりできなかったです…。
ただ、あまりキレイにまとまりすぎてなかったところがやっぱりリアリティがあったので、そういう意味では満足できました!