モカチャッカ山脈

スリーパーズのモカチャッカ山脈のネタバレレビュー・内容・結末

スリーパーズ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「結果がわかってるからスッキリするやつ」って言われて観たけど、そういうやつじゃなかった。
“俺たちのハッピーエンド”って言ってたけど全くハッピーエンドじゃない。
そして最後の文章で一気に苦しくなった。
なぜこれをおすすめした…
重いよ…
スコアとかわかんない、おもしろいとかつまらんとかじゃなくてただ辛くなった

あと1番のキーパーソンボビー神父が何を言うんだろう、本当のことを話して少年院の実態を公表して、被告2人は情状酌量の余地有りで執行猶予とかになるのかなって思ったら普通に嘘ついてそこから最後まで登場しなかったの今思い出したらちょっとモヤる

仲良し5人組、ヘルズキッチンにいた時はあんなにキラキラしてたのに、あの街で生まれ育ったことで事件を起こしてしまって少年院に入れられ、結果2人はギャングになり若くして殺され、1人は検事にまでなったのにやっぱり少年院でのトラウマとそのせいで起きた事件きっかけで田舎で孤独にパートの肉体労働、1人は生まれ育った掃き溜めから出ず、もう1人もトラウマに苦しみながら生きてる。
生まれた場所で人生決まるってわけでは必ずしもないけど、そこで生まれなければ結果こうはならなかったと思うと、救われなすぎて辛い。
そしてこの映画みたいに、内容は違えど環境によって人知れず苦しんでいる人がたくさんいるんだろうなと思った。私はめちゃくちゃ人にも環境に恵まれて幸せに暮らしていて普段そんなこと思わないけど、気づいて辛くなった。
マイケルの少年時代役の俳優さんも父親薬中の貧乏育ちで俳優として成功したのに私生活非行の連続で25でヘロイン過剰摂取で亡くなってるみたいだし、映画のツッコミどころは置いといてその辺のリアルな辛さを感じた作品だった