スローターハウス154

SUPER 8/スーパーエイトのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)
3.5
2020/6/13

オタクな悪友たち、未知との遭遇、冒険、試される勇気、淡い恋心…コレがそろうのはいつだって夏、夏といったらジュブナイル、だからジュブナイルは夏の季語である。こんなの、夏真っ盛りに観たら上記の一つでも揃えられないであろう身としては虚しい・マックスで自決必須のため、夏が来そうでまだ来ないこの時期に鑑賞するのがわたくしにとってはベター。物語の成り行き、どうもストレンジャー・シングスやITのデジャヴを強く感じてしまうが、こちらのほうが制作年が先のため、間違っても「ストレンジャーシングス or ITのパクリ」などと無知なことは言ってはならない。むしろその2作品が今作のオマージュだと思う。
何の変哲もないベッドタウンでもそれが80年代となると、どうしてこんなに魅力的な映画の舞台になっちゃうんだろうな。僕が住んでいるような山奥の田舎なんかは今も昔も、忌まわしきカニバリズムの密教徒が住まうとされるホラージャンルの舞台としてしか描かれないというのに。誰か、こんな田舎でも甘酸っぱいジュブナイル映画作ってくれませんかね?