「何のために生まれて、何のために生きるのか。わからないまま終わる。そんなのは嫌だ！」
「スーパーヒーロー」=「完璧超人」ならば、誰が「それ」に共感できる？
とある映画のラストシーンで語られた「完璧な人間なんていないさ」の台詞の通り、ほとんどの観客はヒーローの姿や行動に自分を見出だせないだろう
「共感」を是とするエンタメ界はその問題に「悩める」ヒーローという形で一応の解決策を提示してきた
しかし、観客は（僕は）こうも思う
ヒーローが悩んでんのとか別に観たくないんだよ…
我が儘だなと思うが、やはりヒーローはヒーローらしくウジウジ悩まず超人然としていて欲しい
ヒーローものの構造に反するかもしれないが、僕の様なモブの応援なんて必要ないくらい「どうせ勝つんでしょ？」感出しといてよ
僕はさ、いつも勝てない…そして今回もきっと敗ける悪役を応援するからさ…
実際子供の頃からそういう傾向の強い子供（でも少なからずいますよね、こういうガキ）だったので、この映画を歓迎する土壌は僕の中にとっくに出来上がりきっていたのだ
「この映画を好きになる」…それは僕の約束された「運命」だったのだ
