serpentseye

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのserpentseyeのレビュー・感想・評価

5.0
 1930年代頃を舞台にしたギャング映画ということで『暗黒街の顔役』を思い出した。マシンガンが暴力的に火を噴く時代は怖い。現代的な悪態を吐く人間がいたかと思えば、戯曲的な台詞で言い合う場面もあったりして、「再現映画」特有の「授業を受けている感じ」はまったくない。過去と現在の境界が曖昧なせいではないか、と思う。場面の意味や人物の心理をはっきりと明示する演出を周到に避けているため、まだまだ掴みきれていない部分が多い。完全版は229分あるが、まったく長いとは感じず、的確な上映時間だと思った。
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