セルジオ・レオーネ監督の遺作であり、約4時間の大長編。
禁酒法時代末期のニューヨークの裏社会でのし上がっていく若者たちの青春と喪失を描く。
友情は水のように時とシチュエーションによって形を変えていく。
あるときは家族のように常に一緒に過ごした仲でも、いつしかボタンの掛け違いから疎遠になってしまうこともある。
危ない橋をともに渡っていく以上、譲れない部分が個に出てくるのは当然だし、相手へのリスペクトがあるからこそ固執してしまうこともある。
それでも友のことを忘れてしまうことはない。いちど紡がれた友情は、けっして消えないのだ。
夢か現実か解釈のわかれる作品だが、そのどちらであっても友情の肯定は変わらない。