serina

奇跡のserinaのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本版スタンドバイミー的でノスタルジアを感じられる。

子どもの冒険って地球がすごく大きく感じられるから不思議。田んぼ道を歩いても小粒のようで、子どもの視線から大人と話す時は見上げるから空が映るし、いつでもどこでも走りがちで、知らないことばっかりだから同じ時間を過ごしても慌ただしくて忙しなくて、旅に出るまでの入念な準備も、大人になってからじゃ同じような感覚になるのは難しいんだろうな。体調悪いフリして早退しようとしてる様子を見た時の、保健室の先生とか担任の先生の反応に共感できてしまうあたり、自分はもう大人だなーって思った笑。

まっすぐに何かを信じられてしまう心も羨ましい。ちゃんとたどり着けてしまうあたりに、信じることの強さを感じられた。自分が小学生の時を思い出した。家の近くに、遊具がなくて無造作に木が生えてる気味悪い公園があるけど、そこでBB弾のピストルでスパイごっこした時の緊張感って本当に死と隣り合わせな気分になってたし、神様がいるって噂があってお菓子買ってその場所に袋から出したお菓子食べずに全部埋めたこともあった。タイムスリップできるって噂があってよく覚えてないけど、友達と林の中でビニールシート被って唱えたこともあったきがする。今でこそ、最寄駅の近道の公園としてしか使わなくなったけど、子どもの時ってなんでも信じて、実行してたなーって思い出した。

是枝監督の映画って全部、日常を切り取ったような映像だから、面白い。お母さんが飲み会帰りに商店街でまあまあうるさい声で騒いでる中年集団とか普通にいるよね。街中で断片的に彼らと遭遇すると、まあまあうざいけど、こうやって見てると微笑ましかったから、これから先、街中で中年酔っ払い集団にあっても、この人たちも生きてるだけなんだなーってあったかい眼差しで見つめることができるような気がした。

お笑いの子だ!阿部〜!!!樹木希林の孫出てる!オダギリ!!橋本環奈でてる!(以降省略)だけども、キャストがとにかく豪華。
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