サトシ

Shall we ダンス?のサトシのレビュー・感想・評価

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)
4.1
周防正行監督・脚本、役所広司出演の恋愛コメディ映画。東宝配給。

平凡なサラリーマンの杉山正平は、会社にも家庭にも何の不満もなかったが、どこか虚しさを感じていた。そんなある日、会社帰りの電車の中からダンス教室の窓際にたたずむ女性を見かけ、その美しさに目を奪われる。後日、そのダンス教室で社交ダンスを習い始めた杉山は、個性的な仲間たちとの交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく・・・。

【キャスト】
役所広司:杉山正平
草刈民代:岸川舞
竹中直人:青木富夫
渡辺えり:高橋豊子
草村礼子:田村たま子
徳井優:服部藤吉
田口浩正:田中正浩
原日出子:杉山昌子
本木雅弘:木本弘雅
清水美沙:歌姫ナツコ
柄本明:三輪徹

Amazonプライムにて鑑賞。
真面目が取り柄の杉山役を役所広司が演じ社交ダンスにどっぷりとのめり込んでいくストーリー展開が面白いエンターテイメント映画です。ダンス教室の舞先生目当てというのが誰にでも分かり易いのが愉快です。役所広司や生徒役の徳井優、田口浩正が目に見えて上達しているのが特訓の成果が伝わってきます。
舞先生役の草刈民代が元バレリーナだけあって姿勢の良さが際立っています。演技が堅い印象でしたが、知っているバレエの先生はまさにこういう性格で一般人とは少し距離があります。嫌々バレエ教室で教えているキャラクター背景なら尚更です。
周防組というべきなんでしょうけど周防監督お気に入りの俳優が多く出演していますが特に青木演じる竹中直人がコミカルで素晴らしいかったです。会社では浮いている存在で歩き方はダンス経験を隠し切れていません。女性から気持ち悪がられている認識はありダンスする時はかつらを被り別人のように変身でき生きがいになって応援したくなります。ダンス教室の外から覗き込んで草刈民代がビックリするシーンは吹き出してしまいました。
探偵役の柄本明は無表情で淡々と仕事をこなすタイプです。ダンスホールに忍び込んでダンス相手に指名されそうになり役所広司と顔を合わせる時は笑えました。
清水美沙は何処に出演していたか分からない程に歌手になりきっていました。スカートを取って美脚を披露しての腰振りダンスは必見です。
本木雅弘のシーンは少ないですがちゃんとイケメン枠で役割を果たしています。
田村役の草村礼子はお婆ちゃん役しか知らないのでバレエ教室の先生なのが新鮮に映りました。姿勢が良く上品なステップを踏んでいました。
渡辺えり、原日出子も分かり易いキャラクターを演じていて安定していました。
それにしても森山周一郎の声は本当に惚れ惚れします。
展開は予想できますがそれが心地良さを感じれるような作品で終始楽しめますのでオススメです。
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